今日は、子どもたちの心にやさしい風を運ぶ、私のお気に入りの一冊、「くだもの」を紹介します。食卓に彩りを添える果物たちが主役のこの絵本は、色と形の不思議を楽しみながら、親子での読み聞かせにぴったりです。
基本情報
- タイトル: くだもの
- 作者: 平山和子
- イラストレーター: 平山和子
- 出版年: 1981年
- 出版社: 福音館書店
- 対象年齢: 幼児から
内容紹介
『くだもの』は、おいしい果物たちがページごとに紹介される、色鮮やかな絵本です。読む人を楽しい気持ちにしてくれる、すいかやもも、ぶどう、なし、りんごなど、みんなが知っている果物が出てきます。特別なのは、最初に果物がまるごと見せられ、次のページで切られたり、食べやすいようにされたりして、「さあ、どうぞ」と言われるところ。この絵本は、果物の色と形を楽しみながら、食べ物に親しみを感じさせてくれます。
特徴
平山和子さんの描く絵は、本当にみずみずしくて、見ているだけで果物の味が想像できます。大きくて丸いすいかや、きれいな色のぶどう。ページをめくるたびに、新しい果物が出てきて、その美しさに驚かされます。子どもたちは、絵を見ながら、実際の果物と比べてみるのも楽しいでしょう。
発見と学び
この絵本を読むことで、子どもたちは果物がどのように食べやすくなるのかを知ることができます。たとえば、すいかは三日月形、なしやりんごはくし形切りにカットします。このような食べ方を通して、食べ物に対する理解が深まります。また、色々な果物の名前や特徴を学ぶこともできるので、食べ物への興味を持つきっかけになります。
おすすめの読者
この絵本は、乳幼児期の子どもたちにぴったりです。色と形に興味を持ち始める年頃の子どもたちにとって、楽しみながら色々な果物を知ることができます。また、保護者の方が子どもと一緒に読んで、食べ物について話し合う良い機会にもなります。果物を食べることがあまり好きではない子どもたちにも、果物への好奇心を育てる助けになるでしょう。
まとめ
『くだもの』は、子どもたちにとって、食べ物の楽しさと美しさを教えてくれる絵本です。平山和子さんの美しい絵は、果物の魅力を伝え、読む人に喜びを与えてくれます。この絵本を通して、子どもたちは果物という身近な食べ物への新しい見方を学ぶことができます。果物の色や形、そして食べる楽しさを、家族みんなで共有できる素晴らしい絵本です。
